Thursday, May 26, 2005

なんかの祝日になんかの祭り

現在の気分:★★★★★
現在の音楽:Gorillaz<Demon Days>Last living souls
最近観た映画:近々日本映画を映画館で見られる予定♪
最近読んでいる本:日出処の天子(借り物のマンガです)


借りてきたマンガ、かなり読み応えがありました。ドイツ語の勉強もほっぽって、2日間こればっかり読んでました。やばい。。。

推 古天皇の摂政をやった 厩戸王子(聖徳太子・ウマヤド) と 蘇我蝦夷(毛人・エミシ) を中心にした歴史ドラマです。  武士の出現する前 の日本人は、性的にルーズで未練たらたら、嫉妬深くて、男がヨヨョ、、、泣いてしまう世界なのかなーとちょっと新鮮な驚き。

そ ういえば、 古典の授業に出てくる話や歌は、 みんなちょっと近世武士の世界から観れば軟弱な印象を受けるキャラばっかりだったような。 誰の話か忘れま したが、 「東国への旅の途中、都のあなたを思うと涙で乾飯がふやけて(食べごろになって?)しまったよ」って、ものすごい素直というか、なよなよだなー と高校生心に思ったものです。 源氏物語だって、もうものすごい愛憎ドロドロ世界だし。

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ところで今日はまたしてもオーストリアの祝日です。 もちろんキリスト教関係のです。 朝っぱらから、家の周りが騒がしく、銃声やら楽隊の音が聞こえてきたので、急いでカメラもって外にでました。で、その収穫が下の写真。



全長100メートルくらいの行列が行進してました。上は教会関係の部。

下の写真は先頭近くのチロルっぽい装束の楽隊、その後には同じ装束の鉄砲隊(20人くらい)が続きます。強面のおっちゃん、白いお髭のおじいさんまでいます。この鉄砲隊、じつはちょっとイワク付きの歴史がある。

アレちゃんの適当な説明によると、欧州全体にフランス革命軍が侵攻し、ハプスブルグ帝国も危機的な状況に陥る。 そして、フランスにチロルを差し出す代わりに、それ以上の侵攻を食い止めることにした =チロルは取引材料として見捨てられた状態になった。 もちろんチロルもフランス軍に抵抗するが数日で占領されるに至った。



で、それ以来、チロルはウィーンの中央政府とは全く別に、街ごとに小規模の自衛の為の民兵組織を持つようになる。 それが、200年後の今でも続いてるっちゅうんだから、ウィーンに対する不信感がものすごい根が深いというか、ちょっとびっくりしましたよ。伝統行事保存会みたいなかんじかと思ったけど、街ごとにきっちり組織があって、うわべだけではなさそう。日本の田舎の消防団みたいな感じでしょうか。

もちろん、オーストリアでは日本と同様、許可無く銃の保持・携帯が認められてません。許可があっても、通告無しの保管状況チェック(自宅に突然来る)があったりとかなり厳しい監督がある。

さらに、特定の団体が銃を持つなんてことは、到底許されないらしい。

が、

この民兵自衛組織だけは特別。 らしいのです。 朝からこの国の人たちの頑固さを再認識した気がします。

2 comments:

Anonymous said...

すごいねー。しかし写真を見る限り「朝からだりーなー」という雰囲気も感じられる。協会関係の右後ろの人なんてうなだれとるがね。軽快に闊歩してるようにはみえないなぁ。ヨーロッパはやっぱ戦いの歴史なんですね。今平和に治まってるのは奇跡かもしれない!?
日本では、自治というのが昔の「5人組」とかがあって、中央集権制度を保つためにお互いを監視する手段としての認識が根強い。だから今地方分権だとか近隣自治制度とか言っても、実際は過去の苦い歴史にとらわれてる、というようなことを市役所の人が言ってたよ。あんまり関係ないか。
しかし「銃声が聞こえた」というのはちょっとおどろおどろしいねぇ。

Anonymous said...

精神的引きこもり…。
ワカぴょん、どうやらワシ何かに憑かれておるようだわよ。
じゃあ!よい週末を…。