Wednesday, May 23, 2007

CDで聞くより数倍良い

現在の気分:★★★☆☆
現在の音楽:トゥーランドット<誰も寝てはならぬ>プッチーニ
最近読んでいる本:「荒ぶる血」ジェイムス・カルロス・ブレイク
気になる記事(yahoo!):「高校駅伝 一区留学生禁止に賛否両論」

 
 ここ4日程、喉と耳の炎症で家に籠ってました。今日はもう随分良くなりました。

 ところで、先週末にウィーンでライブに行ったCold War Kidsのライブ写真をアップします。 携帯で撮ったので、よく見えないけど。。。
海外のライブハウス初体験。バンドの知名度が低いため、小さなライブハウスで、入場料14ユーロ(約2千円)!安!
14ユーロのチケットだから、どんなオンボロのライブハウスかと思いきや、案の定、かなり怪しい立地にあった。人の流れが無かったら、絶対に見つけられなかっただろうなあ。
ドナウ川に架かる大きな橋のたもとの階段を下りて行くと、川岸のうらぶれた青空バーでたくさんの人たちがライブ開始までの時間をつぶしていた。ある若い女 の子は、一人でブルーのiPodで音楽を聴きながら、ジョン・レノンの伝記を真剣に読んでいて、ちょっと感動した。なんちゅう硬派な。。。

中に入ってみると、前座のバンド?が音楽を奏でながら、手に台本みたいなのを持って詩を朗読している???朗々と歌うように詩を朗読していて、詩の 中にたくさん笑いのつぼがあって、会場はかなり盛り上がった。前座のバンドかとおもってたら、彼はなんと本物のアメリカ人の詩人で、欧州ツアーにの み特別参加でパフォーマンスしていたらしい。(写真一番上、詩朗読中)

Cold War Kids のライブも、未発表の曲やら、小話やら、アンコールやらで結局ライブ全体は3時間近く続い た。ボーカルの声はCDで聞くよりももっと強力で、あれでよく2時間以上もステージこなすなあと心配になるくらいだった。ピアノ弾いてる姿がかっこ良かった。(下の写真は、Hang me up to dryを演奏中。)
 欧州ライブハウスで困ったのは、前に巨大な人々が立ちはだかってステージが全然見えないっ!巨人の居ない壁際に陣取ってなんとか視界は確保したものの、壁際はタバコでも吸いながらまったりライブ見たい派が固まっていて、スニーカーにタバコの灰落とされるかと思ってヒヤヒヤした。タバコだったらまだいいけど、かるーく大麻やってたりするからたまらん。
私が大麻男の灰をかわしている間、アレックスは相当熱狂的なファンのデブちゃんの女の子が躍り狂っている横で、おとなしくライブを楽しんでいたようだ。彼女は周りの人々に体当たりして、しかもタンクトップから出た太い腕は汗まみれ。。。最悪だ。大人な雰囲気のバンドだから、飛んだりはねたりしてるのはそのデブと連れの男の子だけだったので、周りの人たちはえらい迷惑そうな顔をしていた。
ライブの最後に私がアレックスの居る場所まで行くと、飛び跳ねるデブが襲いかかってきたので、私は彼女が飛んできそうになると、常にヒジ鉄を食らわす準備をしたために、最後の方は全然曲に集中できなくなった。
最後に二人で記念にTシャツを買って帰りました。ほんとは買わないつもりだったけど、デザインが良かったので衝動買いしてしまった。

Tuesday, May 15, 2007

ぐらぐら事件発生

現在の気分:★★★★★
現在の音楽:Killers<Sams Town>Read my mind
最近読んでいる本:ブラックダリアの真実 著:スティーブ ホデル


 先週の水曜日から日曜まで休暇を取って、旦那さんと一緒にリンツ(旦那さんのおばあちゃんち)とウィーンに行ってきました。最初は、終末にCold War Kidsというバンドのライブを観にウィーンに行くだけの予定だったのですが、じゃあ、途中にあるリンツ(オーストリアで3番目に大きい都市。インスブルクから急行列車で4時間)に寄って、田舎のおばあちゃんを尋ねようかという話になり、のんびり旅行をすることになった。

 おばあちゃんちでは、リンツのどこまでもつづく田園風景と正統オーストリア田舎料理を堪能し、亀とアヒル(おばあちゃんのペット)が居る庭で日光浴しながらうたた寝したり、二日半とことんのんびりしました。

 その後、ウィーンでは友達にあったり、ウィーン文化週間の一環でウィーン市役所の前でウィーンフィルとジャズバンドの競演(すごかったよ!これが!!!数千人の観衆)をタダでみられたり、現代美術館にいったり(こっちもタダだった。。。すごい憑いてるなあ)、シェーンブルン宮殿に行ったりして、文化的に消化不良になりそうな程、文化的に過ごしました。

 事故は帰りの電車を待つ、駅のベンチで起こった。
帰りの電車に乗る前に、Mr.リーという中華のテイクアウトをし、ベンチに腰掛けて、二人でニンニクの芽と豚バラ肉の炒めを食べていると、「ごき」という強烈な音というか衝撃が口の中に。。。
 おそるおそる口の中の堅いものを取り出してみると、豚バラの中に残った骨だった。そして、治療途中だった私の左奥歯にいやーな感じする。恐る恐る触る。
 奥歯の片側が見事に決壊していた。その奥歯は神経が抜いてあって、歯はすり鉢上に深く薄く削られており、日本で治療した詰め物がとれてしまったので、こちらの歯医者で直している途中だったのだ。その薄く削られた片側の歯片が見事に折れて、辛うじてくっついている。

 かなり惨めな気分で、お腹をすかせながらインスブルクまでの5時間半列車に揺られ、一刻も早く夜が明けてくれることを祈った。歯が折れた(神経が無いにしても)ことはまだ一度も経験したことが無かったので、精神的ショック大。

 ずいぶん昔にテレビだったか、本で読んだ、エジプトの王様のミイラの死因が歯の病気だったのを思いだした。歯イタで死ねるんだねと不思議に思ってたけれど、それはよく想像すると実に悲惨な死に方のような気がする。
さらに中世のお城に行ったときに見た歯の治療方法(引っこ抜いたり、焼いて消毒したり、かなりトンでもない)を見たのを思いだして、あの時代に生まれてたら大変なことになってただろうなあと思ってみたりした。自慢じゃないけど、私の体のパーツとしては歯がダントツ最悪だ。現代の歯医者さんでもてーへんな目にあってるのに、これが中世だったらとうに死んでるね。でも現代だって、ネパールの歯医者さんの写真を見たけど、路上にゴザを敷いて、歯医者の治療道具(ペンチみたいなのがいっぱい。かなり怖い)が布いっぱいに広げてあったりするのだから、住む場所や環境によって、受けられる治療の質は全然違うのだと思ったり、とりとめもなく歯と世界について考察した。なんじゃそら。

 でも今日、お医者さんに行って、ぐらぐらパーツは取り除かれ、応急つけ歯をしてもらって、もうすっかり昨日のショックを忘れたように、たくさんご飯を食べている。痛みが無いと人間学ばないものだなあと思う。恐ろしいよ。

 PS。一日3回歯磨きして、夜はフロスもしてるのに何故。。。だれか歯に詳しい人、教えて。

Wednesday, May 02, 2007

生きてます

現在の気分:★★★★★
現在の音楽:Just Jack Starz in their eyes
気になるニュース(Yahoo!):「世界で最もせっかちな都市は?
最近読んでいる本:「海辺のカフカ/下」村上春樹
最近観た映画:「今を生きる


 またまたパソコンに手も触れない日々が続いてました。単にパソコンに向う気が起きなかっただけで、大忙しながらもおもしろおかしく生きてたんです。よく考えたら、2ヶ月近くもブログ更新してなかったことに驚きました。何をしていたか思いだしてみる。。。うーむ。

まず。。。
3月から、クロイツシュティヒトという刺しゅうを趣味として始めたこと。調子に乗って、4月8日のイースター(復活祭)に合わせて、イースターのシンボルであるウサギと卵をデザインしたテーブルクロスを一ヶ月かけて作成した。別に私はキリスト教徒でもないし、イースターが何の祝日なのかさっぱり分かってなかったんだけど、単にイースターの図柄が気に入ったし、大きさも初心者向きだったため、試しにやってみた。
 これがまた楽しくて、ハマってしまったのだけども、予想以上に時間がかかって、イースター前日の4月7日には徹夜して仕上げる羽目になった。朝5時まで。。。こんなに真剣に徹夜する羽目になったのは、大学時代以来だったかも。「もっと早く始めときゃよかった。。。」というあの苦々しい思いも全く同じ。しかも、刺しゅうしながら、深夜のテレビを見てたのだけど、キリストの受難を描いた「パッション」という映画を見ながら。こんなにキリスト教にどっぷり浸かったのは人生初めてだ。ちなみにこの映画はかなり心に迫るものがあって、後日までいろいろ考えてしまうような映画でした。夜中に一人で見てるのはちょっと怖いというか、重すぎるよ。。。ほんとは作品もばっちり写真に撮って、ブログに載せようと思ってたんだけど、徹夜明けのグロッキーでとてもそんなことしてる余裕が無かった。。。

 4月にはまた会社から通訳の仕事を頼まれて、すごく面白い人々と知り合って、すごく興味深い一日を楽しんだこと、今後の自分のキャリアについていろいろ考えさせられた。知り合ったイタリア在住の日本人女性に、販売の仕事なんかやめて、自分で仕事しな!!と強く独立を勧められた。そんな風に言ってもらうのはすごく嬉しい反面、現実的には自分の力で独り立ちするような地盤も心意気もまだ無いんだな。今の仕事は気楽で楽しいけれど、10年も続けるのかと思うとちょっと憂鬱ではある。でも独立するには知識と経験と人脈が必要だもんね。。。夢はイロイロありますが、気楽に行き当たりばったりにがんばろう。か?

 先週には中国なんとか市のオーケストラのコンサートに行ったり、オペラ「ラ トラビアータ(椿姫)」を観に行ったり、わりと文化的に過ごすことができましたワ。おほ。

 最後に、村上春樹の海辺のカフカ、最高でした。1月に帰国したときに買ってもっていったんだけど、好きなものを最後に食べるように、大事に大事に4月まで我慢してとっておいたのだけど、期待に違わず、村上ワールドとしか言い様の無い世界が展開されてました。はあ。。。完全燃焼。しかし日本語の本が読みたいづら。。。