Saturday, February 25, 2006

オリンピックの過ごし方

現在の気分:★★★★☆
現在の音楽:KT Tunstall<Eye To The Telescope>Suddenly I see
今日のニュース(Yahoo!):「皆川4位、佐々木は途中棄権


 トリノオリンピックも終盤ですね。荒川選手の滑りに不覚にも涙がちょちょギレてしまいました。ちなみにオーストリアでは、フィギュアスケートに対して全くと言っていい程感心が無い。テレビ中継もユーロスポーツ(ケーブル)でかろうじて観る事ができた。

 海外にいる間にオリンピックが過ぎてしまうとかなり寂しいものがある。楽しみにしている競技は大抵観られない。国によって、強い競技、人気のある競技ははっきりと異なっているので、日本人が金メダル取ろうが、全く関係ないのだ。当たり前だけど。

 2000年、シドニー五輪の時はモスクワにいた。マラソンや柔道、野球なんかはもう絶対に中継なんかしてくれない。やってても自国の選手が出てる間だけ中継する。

 今回の荒川選手がほんとに金メダル取っちゃった後、「ああ、日本じゃ今頃、新聞の号外が刷られて、朝には駅で配られるんだろうなあー。」とか「世間じゃ大騒ぎだろうね」とか、感動と寂しさで悶々として木曜の夜はちょっと寝付けなかったです。

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 オーストリアにとって今年のオリンピックは「ストレスの溜まらない」すばらしいオリンピックになりそうである。特にアルペンスキーは、日本にとっての柔道と同じで、お家芸。問題は、実力があるのに、一発勝負の大舞台にわりと弱いというオーストリア人の体質だ。そういう意味では、今年は、強運と実力者が実力通りの成績を収めて、オーストリア人のプライドを大いに満足させているらしい。

 私も滑降やスラロームやジャンプやらのW杯をテレビ中継で観る回数も増える。毎週毎週観ていると、上位入賞組の名前や顔は覚えてしまう。そうしていると、不思議な事にオリンピックに対する有り難みが薄れてくる。オリンピックは一発勝負であり、W杯で各地を毎週転戦している選手達の実力というのは、オリンピックではかなり見え難い。それはそれ、これはこれ、ということになる。

今日のスラロームでも優勝候補一番手のロッカ(伊)は転倒、複合で優勝したリガティ(米)をはじめ、たくさんの選手がコースアウトした。そんな中でも、日本の選手の皆さんはとてもいい成績を残したと思う。皆川選手の4位、湯浅選手の7位はほんとにとてつも無くすばらしい成績だと思います。

 その皆川選手の上の3人は、全員オーストリア選手という異常事態です。彼らの高いお鼻が一層高くなってしまいそうで、かなり厭です。佐々木選手がんばってやつらを止めてくれ!!そうじゃないとアレちゃんに「せいぜい冬だけ盛り上がっとけば」などと捨て台詞を言ってしまうよ・・・
 

Tuesday, February 21, 2006

おさかな天国

現在の気分:★★★★★
現在の音楽: Nine Inch Nails<With Teeth>The Hand That Feeds
今日のニュース:なし


 久しぶりに、仕事帰りにカロリーナ(中国人)とエミリー(台湾人)と3人でイタリアンレストランに行きました。
前菜:小魚小エビのフライ山盛り
パスタ:魚介のトマトベースパスタ
メイン:ヒラメのグリル焼き、白ワインソース添え
デザート:パンナコッタ、ティラミス、カラメルプリンを3人で山分け
このお店のオーナーは、月曜に山を越えてイタリアに戻り、新鮮な魚介類を仕入れてくるので、火曜日は鮮魚狙い目だよ!という、他の中国人同僚のアドバイスに従い、魚に飢えていた我々3人は、そのレストランに急行したのでした。
すごい美味しかった。小エビとかまだ生きてたしー ヒラメも上手に焼いてあったしー 再来週にもう一度行って、今度は鮮魚の塩焼きにする予定です。でへへ。

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 今日は、会社から春・夏コレクションのアクセサリーが販促物として支給されました。女性社員は一人につき2点、新作コレクションから気に入ったものを選んで、注文します。
 しかし、これが選ぶと言っても、カタログに小さく映っている写真の、そのまたコピーを見て、5分以内に決めなければならない。しかも、イライラしながら待っている上司の目の前で、急いで決定するため、当然、実際の商品が来てから、当たり外れが判明する。
 私はちょうどその日風邪で休んでいたため、そのような緊張状態は免れたものの、上司が私の為に適当に選んでくれたらしく、今日のその日まで一体何が届くのやら分からないという状態で、わりと恐怖しながら待ってました。
 当然ながら、春/夏新作コレクションというと聞こえはいいですが、「これは勘弁してくれ!」というのがいくつか、ある。こんなの(オリンピックのメダル並に巨大)や、こんなの(ヒゲ?)。
 割とセンスの良く無い上司が選んだので、最悪の事態を覚悟していたのですが(タダだから文句言えない)、意外にも欲しいなあ〜と思っていたもの(ネックレスブレスレット)が来て、一安心。
 

Monday, February 20, 2006

渡欧から一年

現在の気分:★★★★★
現在の音楽:The Strokes<First Impression>Juicebox
今日のニュース(Yahoo!):「領事館員自殺、女性問題でつけ込まれる
残留孤児二世の日本人男性 中国で7年服役「外務省の依頼で・・・」」 

 
 この事件、私は単純に「なんてC国は狡猾な手を!」なんて驚いていたんですが、2番目の関連記事を読むと、世の中そんなに単純じゃないんだなーと思います。情報は多面的に読んで行かないとだめですね。結局それも提供側に依存しているのだけど。

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ところで、前回、大御所への復讐計画についての記事で、皆様からすばらしいアドバイスというか、コメント/メール頂いて感激しております。というか、一緒に復讐の妄想を膨らませて頂いた事に感謝します。非常にウサが晴れました★
大御所にはもうすでに恨みの気持ちが無くなってしまいました。ただただ危うきに近づかないようにしているだけです。父親からもメールで「反面教師」と思って前向きに、周りに気を配ってよく動き、他者への思いやりを大切にしなさいと言われました。ううう。そうだー がんばるぞー

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2月18日。こちらに来てから、早いもので一年経っちまいました。どうしましょう。あまりに変化が激し過ぎて、必死だったけれど、なかなか充実した一年だったようです。18日は記念にアレちゃんと二人で食事に行きました。4つ星ホテルのレストランで、私は鴨肉のロースト、アレちゃんはエビの中華風を食べてご満悦、、、といきたいところですが、なんだか急に日本を離れるまでのいろいろを思いだして、悲しい、というか、切ないというか、無性に元気が無くなってしまった。これがホームシックというものだろうか。

Wednesday, February 15, 2006

その後/怒りの持続力について

現在の気分:★★★★☆
現在の音楽:The Arctic Monkeys
今日のニュース:「オダギリ映画 辛口観客も満足


 先日、「明日に続く」と書いたものの、仕事が連チャンで全くかけませんでした。失礼しました。ところでその後、あの件に関してはかなり頭がクールになってきました。とはいえ、他人に対してあんなに腹が立ったのは、ここ10年でナンバーワンです。ナンバー2は思いだせませんが。


自慢ではないですが、割とあっさりした性格なので、恨みやつらみは年月が経つとあっさり忘れてしまうようです。大御所が退職するまでに復讐する!と誓ったものの、ああでもない、こうでもないと考えたり、友達と話したりしているうちに気持ちが落ち着いてしまって、一ヶ月後まで怒りパワーが持たないかも・・・。下手したら、一ヶ月ですっかり忘れてしまいそうです。

 まあ、復讐なんていっても、なんのプランも無いです。仕返しの対象物は本人かロッカーくらいなので、難しい。靴に画鋲を入れるなんていう古典的な嫌がらせは(一瞬考えたけど)ありえないし、純粋に時間の無駄ですね。後頭部に卵をぶつけて逃げるという妄想をして、ニコニコしてましたが、こちらもすぐに足がつきそうなのでムリですね。でも、マイナス13度で後頭部に生卵ぶつけられたら、つめたーーーい卵が背中に流れて・・・たまら〜ん。

 一瞬私がホントにやるんじゃないかと思った方もおられるかもしれませんが、大丈夫です。たぶんやりません。結果的にはさらに集中的にドイツ語を勉強して、会話力がかなり向上するという良い結果が先行しております。(それはそれで大御所の思うつぼみたいで、非常に居心地悪いんですが。)

 なにか良いアイデアがある方は是非教えてください(爆)

Saturday, February 11, 2006

Old Hard Bitch

現在の気分:★★★★★
現在の音楽:Chemical Brothers<Galvanize>Surface to Air
最近観た映画:「Butterfly Effect」★★★★☆
気になるニュース(Yahoo!):「東証、ライブドア株上場廃止も


 映画バタフライ・エフェクト、割と面白かったです。主演はアシュトン・カッチャー。タイトルは、蝶の一瞬の羽ばたきが、南米のどこかで嵐をおこす可能性/全く無関係に見える事象の偶然の連鎖が、大きな帰結を生み出すカオス理論から来ている。主人公が自身の過去を少しだけ変える事によって、10年後の自分と周りの人間は全く違った帰結を生み出し、どうのこうのと言う話。途中で一瞬ダレたけど、割とテンポ良くて、重すぎず・軽すぎず。

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 前回、会社でいろいろ言語的問題とそれに伴う鬱憤が蓄積する〜というネタを書きましたが、先週末日曜にさらに凄いブローに晒されました。昼休みに仲良しのカロリーナ(といっても中国人)と楽しく「英語で」お喋りしておりましたところ、突然後ろの大御所的なおばはんが
大御所:「カロリーナ、あなたすごく上手なドイツ語喋るのになんで英語なんか喋ってるの?」(←もう、この時点でかなりの嫌み炸裂)
カロリーナ:「ワカコと喋るときは英語の方がスムーズだから・・・」
大御所:「ここはドイツ語を喋る国なの。だからAch, so(へえー、のような相づち)だけドイツ語じゃなくて、全部ドイツ語話すべきなの。云々。。。」

延々と私への嫌みが続く。全部聞き取れているのに、言い返せない。技術的にではなくて、思考が停止してしまったために。
あまりの強烈な顔面パンチによろめきつつ、休憩室を後にして、情けなくも公園で泣いてしまった。だって、中国人同士は中国語で、タイ人はタイ語で、インド人はインドの言葉で楽しくお喋りしてて、なんで私だけ顔面パンチ?
 昼休みのフリータイムくらい友達と楽しくおしゃべりするのにドイツ語を強要されるなんて、あまりに理不尽である。少なくとも私は仕事中は一切ドイツ語でがんばっているし、学校だって通っている。

確かに私も100%ドイツ語で通した方が良いのは分かる。大御所にも一理ある。が、モノは言い様だと思う。大御所は私とは全然接点が無い。ただただ突っ込みがいのある新人の鴨が、ネギ背負って歩いているところを、暇つぶしに石ぶつけたと言う感じである。それが思いやりから、同僚を発奮させる為に言ったものでない事はあまりに明白だから、腹が立つ。

明日につづく
 

Wednesday, February 01, 2006

モーツアルトは金づる/その弐

現在の気分:★★★★★
現在の音楽:Fürst Igor<Radio Symphony Orchester>Opernchöre
今日のニュース(Yahoo!):「最低映画選ぶラジー賞候補にクルーズ


 先日のモーツアルト250年祭の時の話し。
あるスーパーのチラシで、モーツアルト記念商品特集が組まれており、定番のモーツアルト・クーゲルチョコレート(ボール状のチョコ、お土産だけでなく、地元の人たちもわりと食べる)、チョコレートドリンクやブランデーなどなどいろいろ載っている。この辺はわりとよく見かける。
しかしページを繰る度にだんだんセンスの欠片も無さそうなものが出てくる。モーツアルト・ハム、モーツアルト・サラミ。モーツアルト・クヌードル(団子)。。。。金儲けって恐ろしいですね。

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ユニ・ボール(インスブルク大学機構主催の舞踏会)のネタは、友達から写真が届かないため、後日ゆっくり載せる事にします。
舞踏会。。。。というより巨大な卒業ダンスパーティーと同窓会が一同になってるという感じでしょうか。想像よりも軽い?感じでした。やっぱり学生がかなりの割合なので、音楽も服装もラフな感じになってます。本場はやはりウィーンなんでしょうねえ。