Thursday, November 23, 2006

チャイナ!カルチャーショック

現在の気分:★★★★★
現在の音楽:Lily AllenLDN


先週末、ウィーンに引っ越してしまった台湾人の友達(元同僚)がインスブルックに遊びにきた。待ちに待った彼女の訪問に、3日間びっしりと予定が組まれた。
2日目のお昼頃。それは起こった。
もう一人の中国人(2児の母)の家で、中華風の鍋をやることになり、各自仕事を分担。私は「ほうれん草を風呂場で洗う係」を言い渡された。他のメンバーが全員中国語で会話しているので、その方が私も気が楽なのであった。
そして黙々と大量のほうれん草を洗っていると、中国人の女の子がバスルームに来た。ちょっと話をしながら、おもむろにトイレの蓋を開ける。
私は「あれっ?」と思いつつ、話を続ける。
彼女はズボンをおろして、ちょっと失敬という感じで、おしっこを始めた。


まじでかい。


私は流しのほうれん草を見つめたまま、動揺を必死に隠す。「私はあんたの旦那じゃなくってよ〜!!!」と思いつつ、頭の中は、北京のトイレを思いだしていた。大学生のときに行った北京のレストラン。トイレのドアを開けて中に入ったとたん、一列に並んで用を足す女性達。驚いて、ズボンのチャックをあげて、外に飛び出した。え?!なんで?ドアの意味ないじゃない?!個別のドアがあるのに、内部が仕切られてないってどういうことよ!?あの時の思いでが走馬灯のように駆け巡っている間に、友達は用を足して出て行ってしまった。

Sunday, November 19, 2006

ドイツ語のプライベートレッスン

現在の気分:★★★★☆
現在の音楽:Lily Allen<Alright Still>Alfie
最近読んでいる本:20世紀少年(マンガ)


 最近、日本人の友達の間でいろいろ本が出回っていて、なかなか楽しい。帰国したときに持ってきてくれる雑誌やら、レストランに来た日本人のお客さんがおいていった本やら、やたら雑多な本が集まってきて、日本語の本に飢えているから、選択の余地もなく全てを読む。

 普通に日本にいたら絶対読まないであろうあらゆるものをヒマさえあれば読みあさっている。最近の読書量は日本にいた時とは比較にならない。自分の好みだけで読んでると、本の内容って偏るなあ。

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 4月に日本に帰国して以来中断していたドイツ語のプライベートレッスンを再開した。今回の参加者は4人。一回90分で1100円くらい?
これは参加人数で、レッスン料を折半して個人レッスンに近い状態で受けられるため、良い。人数が多い程、レッスン料は安くなるけれど、その分質は落ちるので、Max5人くらい。そして、全員がだいたい同程度のドイツ語力でないと、不満が出て自然分解してしまうので、わりと難しい。
が、今回は先生の尽力で私と同じくらい、もしくはちょっと上の人たちが集まり、かなり望ましい状況でスタートした。一人が発言できる時間も十分あるし、ランダムに会話していけるので、自分の守備範囲外の新しい単語が拾える。
そして、会話レッスンの最中に先生から、自分の文法的な間違いやら問題を指摘してもらう。やはり、ある程度日常会話が身に付いてきても、正確な表現ができないといけないなあと思う。知らず知らずのうちに、チロルの強烈な訛りを正しいドイツ語として話しているので、恐ろしい。強烈な訛りのアメリカ人を想像してほしい。芸能人でもいたでしょ?凄い堪能な訛りは、やっぱり尊敬よりはおかしみを誘ってしまう。
 仕事上それではマズいわけで。

今後もドイツ語苦しみます。

Thursday, November 16, 2006

13日の月曜日

現在の気分:★★★★★
現在の音楽:Coffee & TV   Blur
最近読んでいる本:週刊文春
最近観た映画:Mission Impossible3


またまたご無沙汰しております。久しぶりにグログ復活。
13日にトンでもないことがあったので、そのことを書いておこうと思います。
毎年、年に2回、店の従業員全員(約70人くらい?)を対象に、会議があります。会社の偉い人たちから、昨期の売上評価と後期の方針説明、質疑応答などが繰り広げられる。毎年、トンチンカンな質問や議論が巻き起こるので、興味深く見守っている。

そして今回の会議は予想通り、というか、予想を遥かに超えた事態が起きた。
彼女はBさん。50台のオーストリア人で、化粧がどぎつく、一日に2箱くらいはタバコを吸っている。機嫌の善し悪しがあまりにもハッキリしているタイプ。そして独、英、西、仏、伊と5カ国語を操る凄い人でもある。彼女は前から、アル中だという噂があった。

会議が始まる直前、軽食と飲み物(アルコール含む)が出され、みんな楽しく歓談している。

そして、今回彼女は本社美術ディレクターのプレゼンが始まるや否や、暴走開始してしまった。
クリスタルのイメージ映像で、秋冬のジュエリーコレクションが展開されると、「わーーーーお!」とか意味不明の「えー、字が小さくて全然読めない!ちょっと、アナタ読める?展開が早すぎるのよねー」などとコメントを連発。大きく失笑が起こる。
そしてディレクターが発言するごとに、揚げ足を取るように大声でコメント。この時点で、彼女が出来上がってしまって暴走しているのが誰の目にも明らかになり、大きくなる失笑で会場が動揺する。みんなが顔を見合わせて、困惑している。

 ディレクターが今期のコレクションの特徴について解説を始めるや、Bさん立ち上がって再び暴走。
「えー、すいません。ちょっと質問いいですかー?これらのコレクションは既に、全員が説明を受けているし、受けていなければ既に発売されている商品を売れないではないですか! もうすでに全てを熟知しています。なぜ、今更こんなプレゼンが必要なのでしょうか?云々。。。。」。。。

一同どよめき。沈黙。

 ディレクターも負けずににっこり笑って「では、あなたにとっては復習になりますねえ」とやわらかく切り返す。さすがディレクター。人間できてる。中年男性雑誌のモデルのようなお洒落で柔和なおじいさまだ。

ところが、懲りないBさんはさらにだめ押し
「でも、すでに知っていることを再度全員で見る意味があるでしょうか。このようなことに全員の時間をとるのは無意味だと思います。私はみんなの為にも。。。云々云々云々」

爆。

ついに、直属の上司が切れて、彼女に「今すぐ黙りなさい。さもなければ出て行きなさい!!!」と警告する。彼女はまだ反論を続けている。しかし、遂にはディレクターも「う〜ん。。。あなたにとって意味が無いのであれば、ここを出て行っていいんですよ」というと、彼女も「ああ、そうですか〜。じゃあ出て行きますね〜。皆さんさようなら〜♪ごきげんよう」
といって、ドアまで行くも、彼女の目にはドアが判別できなかったのか、「あら?ドアはどこかしら〜?」といって、会場が失笑の渦につつまれる。

 しかしBさんの出番はこれで終わりではなかった。
ディレクターが気を取り直して、再度プレゼンに戻り、みんなの集中力を引き戻そうと努力している最中に、Bさんが再び千鳥足で地下の会議室に戻ってきて、ドアを開けた。
「お〜とっと、間違えちゃった???」
再び爆笑。ディレクターのその時本気でビビっていて、「えーー、、、、私も、、ちょっと本気で怖いです」なんてコメントしている。

 一人の人間の社会的自殺を目の当たりにしてしまったようで、なんとも恐ろしかった。みんなが彼女はもう会社に来られないだろう、とか、会社からリハビリに行かされるだろう、とか、中国でこんなことが起こったら、翌日にはクビだよね、とかいろいろ言っていた。

私も彼女が普通に出社するとは全く思っていなかった。

のだが、彼女、2日後には普通に出社していた。そして何事も無かったかのように、振る舞っている。周りの人たちは動揺しているのに、彼女だけが普通に振る舞っている。覚えてないんだろうか。。。そして、会社は彼女に対して何の話し合いも対策もうたないのだろうか。不思議だ。この会社は彼女になんか弱みでも握られているんだろうか?すごい夜だった。。。