Tuesday, July 10, 2007

一期一会

現在の気分:★★★★★
現在の音楽:Out of Time<Think Tank>Blur
最近読んでいる本:「ローマ人の物語:ハンニバル戦記(下)」塩野七生


 ここ一ヶ月半、ずっと更新してなかったけれど、単に無精だったことのほかに理由があったことに気づいた。5月後半に一人の日本人女性と知り合った。彼女は一人でインスブルクに着て、花を扱うプロ、フローリストのマイスター資格を一ヶ月がかりで取得するため、この町の専門学校に着ていた。
 ドイツでフローリスト目指して、たった一人で5年間も生きてきた人。それで。変な言い方だけども、私は彼女に夢中★になってしまった。
 時間のある時は、彼女の試験勉強の息抜きに二人で食事に行ったり、飲みに行ったりした。彼女と居ると、まるで日本に居る親友達と居るようにいろんな話ができた。笑いのつぼが同じだったり、映画や音楽やファッションやらセンスが似てたり、というのはどうでもいいようで、実はかなり大事なポイントのような気がする。それは付き合う彼氏を選ぶにも似ていて、ぴたっとハマる友達に出会うというのも、かなり至難の業なのだ。これは大事な友達が近くに居なくなって初めて重くのしかかってくる感覚だ。こっちに来てから、たくさん友達はできたけれども、こういう感覚を持てる人は初めてだった。彼女はズバリ私の好みのタイプだった。
 彼女が試験の準備でやつれ果てている時には、ご飯を作って招待したり、お弁当を作って持って行ったり、自分でも変だと思うくらい、彼女の為に何でもしてあげようと思った。彼女の試験が無事に終わってから、日本に帰国するまではほとんど毎日一緒に過ごした。
 今週の月曜日、遂に彼女は日本に帰国した。やっぱり友達というのはなろうと思ってなれるもんじゃないなあ、と思う。インスブルクのような小さな町に居て、滅多に同じ世代の日本人が居ないから、こんな短い出会いが奇跡のように衝撃的で、スバラシイ思い出になるのか。ミュンヘンのような大都市で日本人がわんさか居るところで出会っていたら、そうでもなかったんだろうか。彼女が言うには、そういう日本人コミュニティーの付き合いも密度が高くて、非常に大変らしい。
 私はとにかく猪突猛進の彼女が大スキである。私は筆無精なので、もし彼女も筆無精だったら、連絡が途切れるかもしれないけど、それはそれで別に構わない。大好きな友達はいつも私の頭の隅っこの方に家があって、そこに住んでいるのだ。とても都合のいいやつだと言われるかもしれないけど、ホントだから仕方ないですね。

1 comment:

Anonymous said...

いい方に会えてよかったですね。
一緒の時間が短くても、きっと過ごした時間で得たものがこれからもずっとどこかで心の支えになるのかもしれませんね。

今日の記事、「うんうん」ってうなずきながら読んでいました。本当にその気持ち…同感です。
私も何度となく移動を繰り返していろいろな人に出会いましたが、呼吸の合う人、水が合う人というのはそうめったにはいないなぁ…と感じます。

今回の出会い、本当に素敵だったんですね。
読んでいてその気持ちが伝わってきました。